by

ストレスチェックを受けたくありません

Q.ストレスチェックの内容を上司に見られるのが嫌なのですがどうしたら良いでしょう?

職場でストレスチェックをすることになっています。
チェック項目の回答では、自分についてや仕事について書かないといけないので、結果を上司に見られたくありません。
ストレスチェックを受けない方が良いでしょうか?
それともチェックの内容を上司に見られない方法が何かあるでしょうか?

A.ストレスチェックは労働者を守るためのもので本人の同意なく見ることはできないので安心してください

ストレスチェックは2015年から企業に義務付けられている制度で、企業における労働環境、特に精神的な負担を軽減するための制度です。
現代社会はストレスが溜まるものとなっていて、その原因の多くは職場にあるとされています。
そこで、ストレスチェックは労働者のストレスを軽減するために実施されているものです。
もし労働者が職場で不当にストレスを感じている状況が見られるのであれば、事業者は改善しなければなりません。

こうした目的がありますので、労働者の不利益となるようなストレスチェックのやり方や、回答結果の確認はできないことになっています。
従業員が提出したチェック内容は、本人の同意なしには上司は見られないルールです。
そのため、ストレスチェックを提出しても、自分が書いた答えが知られることはありませんので安心してください。

もちろん、書類提出の際に情報開示に同意すると言ってしまうと見られることになります。
ですから、情報開示には賛同しない形にして提出しましょう。
この情報開示のルールは法令によって定められているもので、もし上司が同意なしに確認したら罰則を伴う措置を受けることになります。
この分野の監督は労働基準監督署が行うことになっていて、厳格に確認をしています。

そもそも、ストレスチェックの実施と収集は事業者が行うわけではありません。
人事とは全く関係のない産業医がまとめることになっていますので、上司が関わることは不可能なのです。
会社としては社員に対してストレスチェックがあることと、積極的に受けるように勧めることしかできないことになっています。
そしてストレスチェックは匿名化されて受けますし、データの集計も産業医などの第三者が行います。

ただし、ストレスチェックの結果メンタルヘルスに関して深刻な問題があると見られる場合や、大きな問題が関係していると判断される場合は面談が実施されることになります。
あくまで従業員の心のケアをするためのもので、メンタルケアに通じた人が実施します。
もしこうした面接を受けるようなことになったら困るなど、どうしてもストレスチェックを受けたくないという気持ちがあれば、チェック自体を拒否することもできます。
強制ではありませんので、制度を理解した上で検討しましょう。