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気がつけばいつも仕事を抱え込んでしまいます

Q.いつも仕事を抱え込んでしまい大変です

仕事がたくさんあって毎日残業をしないといけません。
また、いくつものタスクが同時進行している状態なので、頭がいろいろなことでいっぱいになってしまいます。
仕事を任されるというのはうれしいのですが、このまま行くとパンクしてしまいそうな気がします。

やる気のない人と思われるのは嫌ですが、現状をどうにしないと思っています。
なにか良いアドバイスはないでしょうか?

A.納期を意識してなにが一番いいかを考える

仕事を抱え込んでしまう人というのは、多くの場合、しっかりと仕事をしないと上司や周りの人から低く評価されてしまうのではないかという心配を強く持っているものです。
そのため、頑張っている、仕事ができる人だと思われたいために、必死になってたくさんの仕事を一気に進めてしまおうとするわけです。
しかし、そうなると一人ではできないことや効率が悪くなってしまう部分がでてきますので、どうしても仕事のスピードは遅くなってしまうのです。

こうした考えをするのではなく、仕事を納期までに確実に終わらせるためにはどうしたらいいか、という点を優先して考えるようにしましょう。
自分の評価よりも、プロジェクトを完成させることに意識を集中するということです。
そうすれば、他の人に手伝ってもらったり、最初から余裕のあるスケジュールで段取りを組んでいけるようになります。

このような納期を重視した考えをせずに、自分の評価を大事にして仕事を抱えて込んでいると、納期ギリギリになって間に合わないと焦ることが多くなります。
いざ納期に間に合わないという状況になってはじめて周りの人にヘルプを求めることになったら、逆に評価を落としてしまうだけです。

部下や後輩に仕事を任せることを覚える

自分で仕事を抱え込む人の別の特徴は、他の人に仕事を任せられないと思うことです。
部下や後輩に仕事を頼んだら失敗されるかもと疑ったり、自分の方が早くできるから任せるよりも自分でやった方がいいと思ったりします。
また、いちいち仕事のやり方を教えるのが面倒だと感じることもあるでしょう。

しかし、こうした考えをいつまでも持っていると、部下や後輩は成長しません。
自分のことを信頼してくれないと感じてしまって、良いコミュニケーションが取りづらくなる原因ともなります。
こうした事態にならないように、仕事を任せるのも人材育成の一環だと思って、部下に割り振ってみましょう。

もちろん、最初はミスがあったり時間がかかったりするかもしれません。
しかし、仕事に慣れてくれればずっと自分が楽になりますし、チームとしても成長できることになるのです。
会社の一員として働いているという自覚を持って、チームで仕事に取り組む姿勢を持つことがとても大事なのです。