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職場の派閥争いに巻き込まれたくありません

Q.派閥があるが中立の立場でいたい。どうすべきでしょうか?

私が今いる職場には、派閥争いがあります。
部署の中でも、○○さん派といった形で明確に支持する人がいて、他の派閥の人とは表面上の付き合い以外は全くしていないようです。
他のグループのことを話しているのを耳にすると、悪口とどうやって蹴落とすかということばかりで、なんだか聞いている方の私の気分まで悪くなってきました。

絶対にそんな派閥争いに巻き込まれたくないのですが、最近になってウチの派閥に入りなよ、と誘われることが多くなりました。
中立を守るためにはどうすべきでしょうか?

A.派閥争いが起こる理由を整理してみよう

会社の中にはたくさんの異なる人がいますので、どうしても考えなどが合う人たちが集まってグループや派閥ができがちです。
派閥同士で揉めるのにも、いくつかの理由があります。
たとえば、役職や権限を手に入れるための競争に勝つため、という理由を挙げられます。
経営陣に入るような高い地位を得るために、対抗する人と争いが生じます。
周りの人も、どちらについていくと自分にとってメリットがあるのかということを考えて、どちらかの側に付いて派閥を構成していくようになるのです。

また、チームへの帰属意識が強すぎることが派閥争いに発展することもあります。
多くの会社は、開発にしても営業にしても、異なるグループもしくはチームを作って、それぞれでプロジェクトを進めさせ競わせます。
すると、お互いに負けるわけにはいかないという思いから、他のチームの人にはなんの情報も教えなくなってしまいます。
これが高じると、相手の蹴落として自分たちが優位に立とうとするまでになってしまうのです。

派閥争いに巻き込まれないために意識したいこと

まずは、それぞれの派閥が考えていることや目指していることを理解するようにします。
そして、自分としてはどうしたいのか、どんな考えや目的で仕事を進めていきたいのかを自己分析します。
その上で、自分の目的を達成するために派閥には絶対入らない方がいいのかを考えるのも良いでしょう。

というのも、会社組織の中で派閥に入らず完全中立というのは、厳しい立場に追われることもあるからです。
もし目的や考えが一致するなら、派閥にどっぷりと浸かるわけではないにしても、ある程度譲歩する姿勢を見せても良いのです。
その上で、自分の意見はこうだとはっきりとさせて、同意できる部分でのみ協力するという立場にすることができるでしょう。

こうすることで、派閥には属さないということだけにとらわれず、上手に乗り切っていくことができます。
同時に、自分を曲げたり押し殺したりせずに済みます。
こうしたバランスの取れた見方をして、会社の中で他の人との関係性を保っていくようにしましょう。