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転職回数が多く足元を見られている気がします

Q.転職回数が多いのですぐに辞めそうと思われないか心配です

いろいろな事情があって、今の職場を辞めて同業種に転職したいと考えています。
それなりに実務経験もあるので仕事はできると思うのですが、心配なことがあります。
それは、今回で4回目の転職となるということです。

転職の回数が多いと、会社に入ってもすぐに辞めるのではないかと思われないか心配です。
また、人間関係をうまく作れない人と勘違いされてしまうのも不安です。
転職回数が全く採用に影響しないわけはないとは分かっていますが、どのくらい不利になるものなのでしょうか?

A.転職回数の多い人でも転職を成功させるためのポイント

もちろん、明らかに転職回数が多すぎる人は採用担当者はかなり気にします。
といっても、多少の転職回数ではそれほど気にしないという会社が増えているのも事実です。
今は昔と違って、終身雇用ではなく転職を繰り返す人が増えているからです。

どのくらいの転職なら問題ないのかという点は、年齢や業種にもよります。
たとえば、まだ若い20代の人であれば転職回数は少ない方が良いでしょう。
アンケート調査によると、企業の3割近くは3回目より転職回数が多いと採用に影響を与えると回答しています。

一方で、30代になると特に転職回数は影響しないと回答する企業が2割くらいに増えて、他の回答よりも多くなります。
そして40代になるとその割合はもっと増えて、24パーセント程度が転職回数は関係がないと答えています。
やはり年齢を重ねると自然と転職することが多くなりますし、転職を重ねてもキャリアを積み上げていけているのであれば、現在持っているスキルを重視すると考えるようになるわけです。

全体的な傾向としては、転職を何回しているかということだけでなく、どのような理由で転職をしているのかを知りたいという企業も多いです。
スキル向上のためであったり、介護や結婚、子育てなどの家族の事情のために転職せざるをえなかったりする場合には、特に問題はないと見るわけです。
一方で、特段の理由がなければ、同じ職場に3年から5年勤めていることで安定したスキル形成ができることや、辞めぐせが付いていないと見られるケースが多いです。

さらに40代くらいになると、転職回数というよりも経験値がどうか、実際に持っているスキルや能力がどうかという点を重視する企業がより多くなります。
さらには、ずっと同じ会社に勤めていて、一つの世界しか見ておらず固定観念を持っていると困るので、転職している人を優先したいという会社も見られます。
このように、転職回数だけでなく年齢や今持っている人材価値によって評価されることが多いので、その点に注目して転職活動をしてみると良いでしょう。