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出世競争につかれました

Q.出世競争に負けて急に疲れてしまいました

今まで会社の第一線で懸命に働いてきました。
そのモチベーションの一つは、出世して成功するということでした。
でも、ついに同僚たちに抜かれて出世コースから外れしまいました。

この先、出世街道に乗く脱落してしまったので、一気に気持ちが落ち込んで精神的に疲れました。
これからどうしたら良いのかアドバイスが欲しいです。

A.出世競争に負けた時に考えたいこと

出世競争に負けて、そのレースから離れると仕事自体に疑問を持ち始めることが多いものです。
「自分はなんのために働きいてきたのか?」と疑問に思ってしまうのです。
そんな時は、一回長めの休暇を取ってみることをおすすめします。
仕事から離れて、自分のための時間を取るようにするのです。

今までは必死に仕事をしてきたので、自分のために時間を取るということがなかったことでしょう。
自分の本当の気持ちに向き合う時間を持ったり、ゆったりとした時間を過ごす心地よさといったものを経験したりしていないと、張りを与えていたものが失われると一気に心が疲れてしまうものです。
休暇を取って身も心も休めることで、気持ちの切り替えができるでしょう。

出世のためだけに生きてきた人生ではなく、より前向きで楽しく過ごせる時間の使い方や、体力や心の使い方を考えることができるはずです。
なによりも、心身が疲れた状態を放置しておくと、精神的に病んでしまうこともあります。
その後の長い人生のことも考えて、早めに休息を取ることは重要です。

そして、人生の中で一番大事なことは何かをじっくりと考えてみましょう。
とにかくお金を稼ぐこと、高い役職に就くことが最も重要で、他のことを犠牲にする人生が本当に自分にとって一番なのかを自問してみるのです。
自分自身の楽しみや幸せ、家族のための時間、人のために貢献できる何かをする、そして体の健康と心の安らぎといった、本当の意味での人生に必要なことを重視できるライフワークを探してみることが大事です。

こうしたことを考える時に、周りがどう思うかという点は無視しましょう。
というのも、出世競争にばかり捉われる人は、若い時に周りがみんな高収入を得て偉くなりたいと考える環境にいたケースが多いからです。
自分自身がそこに本当に価値を見出したというよりも、周りに流されてその出世レースに参加してしまっているのです。
その感覚が抜けないと、いつまでも周りの人にどう評価されるかということだけで自分の人生を決めてしまうことになります。

もちろん、他人から尊敬されたり他の人のために働いたりすることは大切ですが、自分自身の感情や幸せといったものを犠牲にするものではありません。
一度周りの意見を遮断して、自分の気持ちだけに向き合って考えてみましょう。